21世紀に入り、日本では未だかつてどの国も体験したことのないスピードで超高齢社会を迎えることになります。急速に少子・高齢化が進展していく一方で、私たちを取り巻く環境への対応はまだまだ遅れているのが現状です。
これからの超高齢社会を豊かなものにするためには、私たち1人 ひとりが高齢者への認識を深めることが必要です。
このプログラムは、経験することのできない未来を擬似的に体験するもので、高齢者に対するこれまでの認識を変え、高齢者の問題を自らの問題として考えるための機会を提供します。
インスタントシニア体験プログラムでは、9種類の器具を身につけて、普段、何気なく行っている日常・社会生活に則した動作を行うことにより、加齢による身体的機能の低下や心理的にどのような状態にあるのかを体験できます。
■参考リンク
日本ウエルエージング協会
インスタントシニア体験で使用する9種類の器具
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耳栓:耳栓を装着することで聴覚の変化を体験します。
- 白内障用ゴーグル:視覚の変化・老人性白内障を体験するゴーグルです。
- 両腕関節サポーター:両腕の関節にサポーターを装着することで関節が曲がりにくくなり、背中に手を回すなどの動作も不自由になります。
- 利き手首 おもり:利き腕の手首におもりを装着することで、筋力の低下によって手を挙げるのが大変になってくることを体験します。
- ゴム 手袋:薄いゴム 手袋を2枚ずつ着け、両手の指を2本ずつテープでしばって、触覚の低下や指先が不器用になった状態を体験します。
- 膝サポーター:ひざにサポーターを装着して、関節が曲がりにくくなった状態を体験します。
- 左右違った足首 おもり:足首に左右違ったおもりを装着し、平衡感覚の変化を体験します。
- つえ:体をあずける便利なつえも、置き場所がないと倒してしまい、拾うのは大変です。
- ゼッケン:体験中であるということをまわりの人に知らせ、体験者の安全を確保します。
ファイン財団では、インスタントシニア体験の研修を実施しています。
次のような研修等に、ぜひご活用ください!
■高齢者の心理を理解するために
思いやりの心を育むための研修会(学生・介護職員・ボランティア活動員等の研修)
■身体的特徴を理解するために
街、生活空間などの環境改善・交通環境の見直し、改善のための調査・新商品開発・既存商品の検討会・印刷物作成等の検討会(住民・広告デザイナー・企業等の研修)
お問合せ先
財団法人大阪府地域福祉推進財団(ファイン財団) 事業振興課
〒542-0012 大阪市中央区谷町7-4-15 大阪府社会福祉会館内
TEL:06-4304-0294 / FAX:06-4304-2941/
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